南イタリアプーリア州にある「オルサーラ(Orsala di Puglia)」という村。人口2000人余りですが、「えっ、そんなにいるの?」ってくらい山奥の小さな村です。
そんな村にあるイタリアでは有名なレストラン兼ワイナリーを訪ねました。
ペッペ・ズッロというシェフが経営するレストランです。彼はこの地出身。
「農民シェフ」と呼ばれイタリアのグルメ世界では有名な方。
ワインからお料理まで全て「KM0(キロメートル ゼロ)」。全ての材料が自分の菜園もしくはこの村付近で調達される、究極のご当地レストランなんです。
食事が終了すると、ペッペさん案内で早速ワイナリーへ。
途中、何度も立ち止まってその辺に生えている雑草などを手にしながら香りや味をみんなに知ってもらいます。彼のお料理は季節の食材にシンプルながら工夫を凝らしたもので有名。それも全てこんな道端に生息しているハーブや草花を熟知しているからなんだそうです。
ワイナリー内部。ワイン蔵ともなっています。
ワインに余計な苦労をさせないため、上から下へと重力を使って過程ができるようになっています。
途中にはこんな倉庫も。ほんと、田舎のおばあちゃんが作るトマトソースみたいな感じですね。
一番下にあるワイン貯蔵庫。ペッペさんはワイン生産者でもありますが、実際にはレストランで消費される赤ワイン2種のみを生産。出荷されるのはわずかの数で、そいう言った意味ではここでしか飲めないワインなんです。
そして一番驚くこと。それは私達が訪れたワイナリーは全て彼のブドウ畑の地下にあります。ブドウの根がワイナリーの上にあるってちょっと素敵じゃないでしょうか?
4ヘクタール程度の畑にはプーリアの地元種であるネーロ・ディ・トロイアの他メルロー、カベルネそしてこの地特有のトゥカネーゼ種が栽培されています。
これがその赤ワイン。比較的若いワインですが、ボディーもしっかりして酸も感じられ、タンニンも豊か。手塩にかけて作った感じが伺えます。
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