2018年の最後はアテンドでトスカーナへ行きました。
トスカーナ地方といえば食の「フィオレンティーナ」など山のお肉料理が有名ですが、今回のお仕事は「トスカーナの田舎を巡る」ということで、山奥にひっそりと存在するトスカーナの田舎にあるお料理を楽しみました。
こちらは「パニガチ」と呼ばれるもの。ポデンザーノ近郊で有名な伝統的料理です。パンというより、少し厚いクレープみたいな感じですね。
パニガチはこのあたりの農民達がいただいていた庶民料理。冬は寒くなるこの地方、素焼きのテラコッタの皿を暖炉に入れて加熱したものに生地を流し込み、重ねていき余熱でクレープ状のパンのようなこのができあがるのです。
余熱で加熱されるため、生地は重要!
厚すぎると調理ムラや生焼けになるし、薄すぎては生地がちぎれてしまいます。
小麦粉を水に溶かし、塩を入れただけのシンプルなものですが、長年の経験の違いで少しづつ出来が違ってくるんだそうです。
できあがったパニガチにトスカーナ産のチーズやサラミを挟んで頂きます。
パニガチのお替りは自由!「わんこそば」状態で籠にパニガチがなくなると、もってきてくれます。
パニガチが楽しめるレストランはポデンサーナ周辺のみ。そういう意味でもトスカーナの「隠れた」名物なのですね!