ピエモンテの小さな町で、ブラ産サルシッチャを使ったブルスケッタを試食。
ブラ産サルシッチャ (Salsiccia di Bra)はピエモンテ、クネオ (Cuneo)地域の地元特産物。
ハムが有名なブラですが、このサルシッチャ(ソーセージ)は牛肉で作るのが特徴です。
牛肉のお腹の部分を使用しますが、それだけれは脂分が足りないので、2割の割合でブタのパンチェッタ(ベーコン)を混ぜ、さらに、コリアンダーやグローブ、シナモン、ナツメグ、メースなど多くのスパイスと天然香料を加え、これを子羊の腸に詰め込み完成。
通常、新鮮な出来立をフレッシュなまま生で食されます。冷蔵庫(0℃~4℃)で5日間ぐらいは保存可能。
試食したブルスケッタは、生のサルシッチャが口の中で とろ~り と解けていくような食感がなんともいえませんでした。
紫タマネギのスライスが味にアクセントを出してくれ、ピエモンテ産の若い赤ワインか地ビールと一緒に楽しみたいな と思いました。
牛肉ソーセージ誕生の歴史は結構単純で、この付近にユダヤ教徒の集落があったためだそうです。
ブラ産以外のソーセージには牛肉を使うことが禁止されたこともあるそうで (ブラ産サルシッチャコンソーシアムのページより)、「イタリアでは唯一の牛肉ソーセージだった」 という歴史も興味深いですね。