BIO系ワインの定義 イタリアでは…その1

世界中の「健康ブーム」。ちょっと流行に乗せられた感もありますが、ワインの世界でもここ10数年こういった健康志向を反映したようにバラエティーが豊になっています。BIOワインから自由派ワイン、そして自然派ワイン などなど…

 

伝統とはちょっと違う今世紀型ワイン。定義があやふやなものもあるため、実際には何がどう違うの(?)ってことになります。

 

そんな新生児のイタリアワイン達につけられた定義をまとめてみました。

VINO BIOLOGICO (BIOワイン)

ブドウの生産からワイン醸造まで全ての過程で化学物質の使用を可能な限り抑えて生産したワインのこと。EU内で定められた規定で行われ、商品認可を受ける必要がある。畑には化学薬品を使わずワインに詰められる窒素量も低く設定されている。ちなみに窒素の規定は赤ワインで1ℓ内の窒素は100㎎以下、白ワインとロゼは150㎎(通常のものより50㎎程度低い)となっています。要するに化学薬品を使わない環境と素朴な食材のワインということになる。ただ、生産過程で使用されるエネルギー量や廃棄物のリサイクルなどはEUでは規定されていないのでエコ貢献しているとは限らない。

VINO BIODINAMICO(ビオディナミコ)

ルドルフ・ステイナー博士が提唱した生産法で、月の運行(満月~三日月になる周期)に沿って生産するワイン。イタリアはBIODINAMICAの規定がEU内では一番厳しいもののひとつ。