BIO系ワインの定義 イタリアでは…その2

ではでは、昨日に続きBIO系イタリアワインの定義の続き。本日は「VINO LIBERO(自由派ワイン)」と「VINO NATURALE(自然派ワイン)」です。

VINO LIBERO

 

E-ITALYの創始者オスカー・ファリネッティーが提唱する方法で生産されワイン。公的機関等の認可申請などの事務的手続きにかかる費用や書類、時間を排除するというもの。これによりEU内で定義される「規定商品」にはならないため、このワインは「LIBERO(自由な)」という言葉で市場に出される。また役所手続きをできるだけ省くということ=事務的用紙を使わない」ということにもなるので、結局VINO LIBEROは「エコ」そして「経済」に貢献するワインという定義でも知られるようになった。

 

VINO NATURALE

 

BIOワインの手法だが、違いはモストに酸を調整する物質や二酸化炭素等の混ぜものせずに醸造されたもの。しかしながら統一された規定がないため、酸化を防いだり寄生虫防止の目的で窒素が注入されているものも多い。

BIO系ワインは新しいブームに乗って規定より商品が先走りしてしまった感があり、その認識が相変わらずあやふやな部分が多いのが現状です。

それだけに、言葉だけでなく生産場所や生産者を知ることがグラスの中に入っているBIOワインを知る一番の方法かもしれません。