昨年5月のお仕事。東京にあるイタリアンレストラン「アクアパツッア」のオーナーである日高シェフと行く「シチリア島美食の旅」のアテンドでサリーナ島にあるワイナリー 「HAUNER(ハウナー)」社を訪問しました。
ハウナー社は1960年代にこの島に魅せられて北イタリアから移住したカルロ・ハウナーによって設立されました。有名な画家だもあり、デザイナーとしても大成功を遂げたカルロさんは、島民達が作るマルバシーア種のパッシートワインに興味をもち、土地を購入。伝統的な手法と近代的な技術を融合させ研究を続けた結果、ハウナー社のマルバシーアワインはイタリアの美食家として有名なヴェロネッリ氏をはじめとした多くのワイン通から賞賛され、イタリアをはじめとした世界各国の有名レストランで取り扱われるようになったのです。
現在、ワイナリーはカルロ氏の息子夫婦とお孫さんが引き継ぎ、商品ラインも増加され更に発展を続けています。私達を案内していただいたのはお孫さんのアンドレアさん。とても親切、熱心にお話いただきました。
ハウナー社ワインのラベルはとても特徴的ですが、これらは全て画家だった創始者カルロ氏がサリーナ島で描いた作品だそうです。
サリーナ島のゆったりした大自然と雄大なパノラマが広がるテラスが試飲会場。シンプルでカジュアルですが、飾らない中にもお洒落なテイストで、さすがデザイナーが生んだワイナリーという感じでした。